民主党は米大統領選挙で進歩的選択を提供するか?

「バーニー・サンダースの外交政策はタカ派の外交政策と似ている」

 

マージョリー・コーン

 

グローバル・リサーチ 2015.10.12

 

トゥルースアウト 2015.10.10

 

 2016年の大統領選挙は1年先だがメディアは立候補者について(つまり共和党と民主党だけだれ)喧しい。CBS放送のスティーブン・コルバートが18人の立候補者たちの合成写真におどけてポーズを取ったとき、グリー・パーティの立候補者ジル・スタイン博士はその写真から外されていた。デモクラシー・ナウやPBS(公共放送サービス)やRTRussia Today)ニュースだけが博士の優れた特集をしている。

 

 

 

                             

進歩派にはどんな選択肢があるのか。

ヒラリー・クリントンは有望株としてスタートした。彼女は女性の選択権(人工中絶)を支持し、最近は結婚の平等(同性婚)を支持して登場した。クリントンは包括的移民改革を支持しているが、同時に国境の警備強化も支援している。ウォルマートの元重役である彼女はウォル・ストリートと結託して、愛国者法に賛成投票をした。クリントンは「フォーカス・グループ(選ばれた少人数の代表者)民主党員」と呼ばれてきて、しばしば彼女は世論調査やフォーカス・グループ(定性調査)

が言うことを信じていると批判されてきた。

 

20144月、ウィスコンシン州マディソンにて世界的気候変動についてスピーチするジル・スタイン博士(写真:Light Brigading / Flickr

 

 

 

 

 

バーニー・サンダースの外交政策は、両政党タカ派の政策ときわめて似ている。

外交問題で、クリントンは一級のタカ派である。ロバート・シェールがTruthdigのサイトに書いたように、「演説でも行動においても、クリントンよりさらにタカ派である共和党員を見つけることはできないだろう。本選挙で彼女はあらゆる軍事的愚行を支えてきた記録を糊塗することは出来ないだろう。その軍事的愚行とはジョージ・W.(ブッシュ)のイラク侵略に関わり、サウジの神権政治に対して不都合な中東世俗独裁者全てを打倒する軍事行動に彼女自身が工作したことである。」

 

シェールは付け加えた。「クリントンはオバマ政権での彼女の在任期間に、しばしば彼女自身の誇らしげな認可によって、閣内で大統領にもっと侵略的であるように圧力をかけたタカ派だった。オバマのドローン虐殺や残忍な空爆が、その地域を不安定化させ、最近ローマ法王が言った「第二次世界大戦以来最悪の難民」という事態を生み出した。

 

ジョー・バイデンは大統領レースに参加するかどうか考慮中である。彼はクリントンより信頼されている。しかしこの問題に関する彼の立場は彼女ととてもよく似ている。

 

一方民主党立候補者のバーニー・サンダースはクリントンの企業献金と互角に戦っているようだ。だから進歩派はクリントンと互角に戦える相手を持ったことになるかもしれない。しかし経済的不平等、雇用、教育、気候変動、移民、同性婚、女性の選択権(人工中絶)、健康保険、監視社会(彼は愛国者法に反対しました)に関するサンダースの立場は、私たちに本格的な変化の期待を与えてくれるが、彼の外交政策は、2大政党のタカ派の政策ときわめて似ている。

 

国内政策と外交政策は分かちがたく結びついているのだ。ジョージW.ブッシュのイラク・アフガン戦争は米国納税者に4兆ドル以上を負担させ、そしてバラク・オバマのイラク、アフガニスタン、シリア、パキスタン、ソマリア、リビア、イェメンの戦争コストは増大し続けている。

 

そしてオバマはイスラエルに1日8百万ドル送っている。それはパレスチナの土地を残忍に占拠するための資金提供として使われている。サンダースはイスラエルへの支援継続を支持している。彼はイスラエルによる2014年ガザの虐殺を支持した。国連人権委員会はその虐殺によって2,251人のパレスチナ人が死んだことを実証した。その死者うち1,462人の市民(女性299人と子ども551人)である。負傷したパレスチナ人は11,231人で、そのうち女性が3,540人、子どもが3,436人だった。その大虐殺の結果、子どもたちの10%が一生治らない障害を負うこととなった。また1,500人以上のガザの子どもたちが孤児となった。

 

サンダースは2003年のイラク侵略に反対投票をしたが、2001年のアフガニスタン軍事力行使に賛成投票をした。

 

国連人権委員会の報告による「イスラエル公式資料」を引用すると、「ロケットや迫撃砲が住民の建物やインフラ設備を爆撃した。その中には学校や住宅を含み、直接市民の財産に損害を与え、その額2,500万ドルにものぼる」と報告された。さらに国連人権委員会によると、全壊半壊を含めて1,800軒の住宅が破壊されたことがわかった。そして電気、水道、衛生設備が使用不能に陥り、73の医療施設と数カ所の野戦病院が損害を受けた。そしてパレスチナ住民の28%が家を追われた。

 

サンダースは2003年のイラク侵略に反対投票をしたが、2001年のアフガニスタン軍事侵攻の承認には賛成投票をした。そして彼はウクライナへの軍事援助やISISに対する空爆を強く押したのだ。

 

グリーン・パーティ大統領候補ジル・スタインの国内政策はサンダースとさほど変わりはない。しかしスタインは、ユダヤ人でもあるが、イスラエルへの軍事支援に反対している。彼女はPBSでタビス・スマイリーに次ぎのように話している。「その支援は、パレスチナ住民に対して戦争犯罪をしている政府に資金援助することになる。西岸地区への占拠によって人権を侵害し、国際法に違反している」。2012年にスタインがデモクラシー・ナウ!で述べたことは、彼女は「ガザ虐殺に使われる武器に資金援助はしない。我々はイスラエルへの制約を強め、人権や国際法を支持し、占拠を終わらせ、違法な占拠や人種差別を終わらせるために平等な基準を守らせる必要がある」ということである。スタインはまたサウジアラビアやエジプトへの武器供与に反対している。

 

一方、サンダースは一貫して軍事優先主義者の立場を保持している。彼はABC Newsで表明したことは「アメリカが世界で最強の軍隊を保持するべきだと私は信じる。我々は他の同盟国と共に活動すべきである。そして人々がアメリカを脅かたり、同盟国を脅かしたり、大量殺戮をしたとき、アメリカは他の諸国と共に軍事的行動を準備するべきである」と言った。

 

サンダースは、当選するためには強硬路線で話さなければならないことを知っている。結局9.11のテロ攻撃以来、アメリカ政府はアメリカ人を常に恐怖の状態においてきた。実際サンダースは述べた。「我々を攻撃するテロリストたちを追い詰めるためにアフガニスタンで軍事力の使用を私は支持した」と。しかしハイジャッカーは一人もアフガニスタン出身ではなかった。19人中15人はアメリカの密接な同盟国サウジアラビア出身であった。

 

サンダースはドローンを民間人と「区別して」使用することを支持している。しかしスタインがスマイリーに話したように、オバマもドローンを「区別して」使用していると言っている。ところが非常に多くの無実の人々を殺すことによって、オバマはさらに多くのアメリカの敵をつくりだしてさえいる。

 

サンダースはアメリカの3兆円武器計画を支持している。それには物議を醸しているF-35戦闘機を含んでいて、その製造はサンダースの出身地バーモント州に雇用をもたらす。そして彼はシリアでのISISを爆撃するアメリカの行動を支持している。それはシリアでの暴力をさらに悪化させた。

 

一方スタインはシリアでのアメリカの攻撃を非難した。彼女はRT(Russia Today)の「タカ派ウォッチ」に登場して「終わりなき暴力の連鎖」を永続させるとして反対した。「ISISを生み出した原因をさらに行うことは、ISISの解決にはならない。さらなる爆撃と暴力にいたるこの問題をたどっていくと、・・・それはさらなる暴力を生み出すだけだ」と彼女は述べた。

 

もしジル・スタインが全国討論に含まれていたなら、他の立候補者は、重要な外交政策問題で公然と批判されるだろう。

 

スタインは外交や国際法や人権に基づいた外交政策を主張している。彼女は「戦争やドローン攻撃を終わらせ、そして少なくとも50%の軍事費削減をして、我が共和国を破産帝国に陥らせている700以上の軍事基地を閉鎖」したいのだ。そして彼女は「人権侵害であるアメリカの軍事支援や武器販売を終わらせ、世界を核廃絶に導くこと」を求めているのだ。

 

スタインは選挙で勝つチャンスはない。しかし彼女の立場がなぜ重要なのか。彼女はグリーン・パーティの公式立候補者だ。もしスタインの声が全国討論に含まれていたなら、他の立候補者は公の場で批判され、重要な外交政策問題で答えることを余儀なくさせられるだろう。

 

スタインが2012年に大統領選挙に立候補したとき、彼女はある討論会で「単に現れたというだけ」で拘留された。スタインはデモクラシー・ナウ!のエイミー・グッドマンに語った。彼女は当時「暗闇に追いやられ、16人のシークレット・サービスに囲まれ、群衆が家に帰るまで8時間ぐらい金属製の椅子に座らされ、きつく手錠をかけられた」と。なぜだろう。「彼らは恐れていたのだ。深い信念と価値を反映する選択肢を人々が持つような言葉が実際に出てくることを。」

 

女性投票者連盟は1984年の選挙で大統領候補者討論会を運営した。1987年に共和党と民主党は第3党を討論から閉め出すためにルール設定をする大統領選討論委員会を作った。その委員会は質問、聴衆、報道など討論に関するあらゆることを管理した。しかし女性投票者連盟が1988年の討論を主催するために招かれたにもかかわらず、複雑な決まりや制限のために手を引いいた。そしてアメリカ国民の目隠しのお飾りになるつもりはなく、討論会を「ペテン」だと連盟は表明した。

 

スタインがスマイリーに言うには、大統領選討論委員会は「民主党・共和党のフロント・グループ(隠れ蓑団体)だ。アメリカ人の50%が共和党か民主党か支持を決めていない」そうだ。しかし党大会代議員の半分が投票によらない指名代議員だ。だから彼らはサンダースに指名させないだろう、と彼女は言った。スタインによると「民主党は右派傾向を強めていて、ますます企業政党になり、そして帝国主義政党になり、さらに軍事政党になっている」のだ。

 

大統領選討論委員会は世論調査で少なくとも15%の支持がある立候補者だけを許可している。しかし企業の支援なしには15%を獲得できないとスタインはRTに強調した。共和党と民主党は「大銀行や化石燃料・戦争受益者によって支援されている」と彼女は付け加えた。

 

グリーン・パーティはリバタリアン党と平等党(Level the Playing Field)と合流した。彼らは、開かれた討論を求める訴訟で「アメリカンズ・エレクト(Americans Elect)」を継承する団体だ。彼らは連邦選挙委員会と大統領選挙討論委員会に、憲法修正第1条と反トラスト法違反で訴訟を起こしている。

 

私たちはジョン・アダムズの警告に従うのがいいだろう。「共和国が二大政党に分割され、それぞれの指導者によって統制され、お互いに同じ政策の下で反対し合うほど、私が恐れることはない。私のささやかな理解では、これは我が憲法下で最大の政治的悪として恐れられるべきことだ。」

 

マジョリー・コーンはトーマス・ジェファーソン法律学校の教授、全国弁護士協会の代表、国際民主的弁護士協会の副事務長である。彼女の最近の著作は「ドローンと狙われた殺人:法的、道徳的、そして地政学的問題」である。

 

Seewww.marjoriecohn.com.

 

The original source of this article is Truthout

 

Copyright © Marjorie Cohn, Truthout, 2015

 

(英語原文)

Do the Democrats Offer a Progressive Choice for US Presidentword版).docx

 

 

 

 

 

 

 

 

Do the Democrats Offer a Progressive Choice for US President? Bernie Sanders Foreign Policy Resembles that of the Hawks”

 

By Marjorie Cohn

 

Global Research, October 12, 2015

 

Truthout 10 October 2015

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Although the 2016 presidential election is a year away, the media is abuzz with the candidates the Republican and Democratic candidates, that is. When CBSs Stephen Colbert posed comedically with a collage of the 18 or so declared hopefuls, the Green Partys candidate, Dr. Jill Stein, was noticeably absent from his photo. Only outlets like Democracy Now!, PBS and RT News feature the good doctor.

 

What choices do progressives have?

 

Hillary Clinton leaves a lot to be desired. She does favor a womans right to choose and has recently come out in support of marriage equality. Clinton supports comprehensive immigration reform but also backs stepped-up border enforcement. A former member of the board of Walmart, she is cozy with Wall Street and voted for the Patriot Act. Clinton has been called a focus group Democrat, often accused of believing what polls and focus groups tell her she should believe.

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Dr. Jill Stein speaking at the Global Climate Convergence March in Madison, Wisconsin, in April, 2014.

(Photo: Light Brigading / Flickr)

 

Bernie Sanders foreign policy strongly resembles that of the hawks in both major parties.

 

On foreign policy issues, Clinton is a first-class hawk. As Robert Scheer wrote on Truthdig: Clinton, in rhetoric and action, will never allow a Republican opponent to appear more hawkish than herself. In the general election, she will burnish her record of support for every bit of military folly from George W. [Bush]s invasion of Iraq to her own engineering of the campaign to overthrow all secular dictators in the Middle East who have proved to be an inconvenience to the Saudi theocracy.

 

During her tenure in the Obama administration, Scheer added, Clinton, by her own frequent boastful admission, was the hawk in the Cabinet pressuring the president to be even more aggressive in his drone assassinations and murderous air wars, which have destabilized the region and created what the pope recently termed the worst refugee crisis since the Second World War.

 

Joe Biden is contemplating whether to enter the race. He is more likable and more trusted than Clinton. But his positions on the issues are very similar to hers.

 

Meanwhile, Democratic Party candidate Bernie Sanders appears to be giving Clinton a run for her corporate money, so progressives may have a viable alternative to Clinton. But although Sanders positions on economic inequality, jobs, education, climate change, immigration, marriage equality, womens right to choose, health care and surveillance (he voted against the Patriot Act) give us hope for serious change, Sanders foreign policy strongly resembles that of the hawks in both major parties.

 

Domestic and foreign policy are inextricably linked. George W. Bushs wars in Iraq and Afghanistan cost US taxpayers upward of $4 trillion, and the price of Barack Obamas drone wars in Iraq, Afghanistan, Syria, Pakistan, Somalia, Libya and Yemen continues to rise.

 

And Obama sends Israel $8 million a day, money it uses to fund its brutal occupation of Palestinian lands. Sanders favors continued aid to Israel. He supported Israels 2014 massacre in Gaza, during which the United Nations Human Rights Council documented the deaths of 2,251 Palestinians, including 1,462 civilians (299 women and 551 children), and the injuring of 11,231 Palestinians, including 3,540 women and 3,436 children. Ten percent of the children suffered a permanent disability as a result of violence inflicted during that massacre, and more than 1,500 Gazan children were orphaned.

 

Sanders voted against the 2003 invasion of Iraq, but he voted for the 2001 Authorization for Use of Military Force in Afghanistan.

 

Quoting official Israeli sources, the UN Human Rights Council reported, rockets and mortars hit civilian buildings and infrastructure, including schools and houses, causing direct damage to civilian property amounting to almost $25 million. In addition, the UN Council found 18,000 housing units were totally or partially destroyed; much of the electrical, water and sanitation infrastructure was incapacitated; and 73 medical facilities and several ambulances were damaged. Twenty-eight percent of the Palestinian population was displaced.

 

Sanders voted against the 2003 invasion of Iraq, but he voted for the 2001 Authorization for Use of Military Force in Afghanistan. And he has spoken out strongly in favor of providing military aid to Ukraine and mounting airstrikes against ISIS.

 

Green Party presidential candidate Jill Steins domestic policies are nearly indistinguishable from Sanders. But Stein, who is also Jewish, opposes military assistance to Israel that is used to fund a government which is basically committing war crimes against the Palestinian people, violating human rights, violating international law with the occupations, she told Tavis Smiley on PBS. In 2012, Stein noted on Democracy Now! that she would not be funding the weapons used in the massacre of Gaza. Stein said, We need to start raising the bar for Israel and holding them to an equal standard for supporting human rights and international law and ending occupations and illegal settlements and apartheid. Stein also opposes the provision of weapons to Saudi Arabia and Egypt.

 

Sanders, on the other hand, has taken a more consistently militarist position. I believe the United States should have the strongest military in the world, he declared on ABC News. We should be working with other countries in coalition. And when people threaten the United States, or threaten our allies, or commit genocide, the United States with other countries should be prepared to act militarily.

 

Sanders knows you have to talk tough to get elected. After all, since the terrorist attacks of 9/11, the US government has kept Americans in a constant state of fear. The United States maintains a culture of war. Indeed, Sanders said, I supported the use of force in Afghanistan to hunt down the terrorists who attacked us. But none of the hijackers hailed from Afghanistan. Fifteen of the 19 were from Saudi Arabia, a close US ally.

 

Sanders supports the use of drones selectively. However, as Stein told Smiley, Obama says he is using them selectively. But by killing so many innocents, Obama is creating even more enemies for the United States.

 

 

Sanders supports the United States $3 trillion weapons program, including the controversial F-35 fighter jets, which brings jobs to his state of Vermont. And he supports US efforts to bomb ISIS in Syria, which have exacerbated the violence in that country.

 

 

Stein, meanwhile, criticized US attacks in Syria for perpetuating a cycle of violence that has no end during her appearance on RTs Watching the Hawks. Doing more of what caused ISIS is not going to be the solution of solving ISIS, she said. When you can trace this problem back to more bombing and violence that just creates more violence.

 

If Jill Steins voice is included in the national debates, the other candidates will be publicly challenged on critical foreign policy issues.

 

Stein advocates a foreign policy based on diplomacy, international law and human rights. She wants to end the wars and drone attacks, cut military spending by at least 50 percent, and close the 700+ foreign military bases that are turning our republic into a bankrupt empire. And she seeks to stop U.S. support and arms sales to human rights abusers, and lead on global nuclear disarmament.

 

Stein has no chance of winning the election. So why do her positions matter? She is the declared candidate of the Green Party. If Steins voice is included in the national debates, the other candidates will be publicly challenged and forced to respond on critical foreign policy issues.

 

When Stein ran for president in 2012, she was arrested at one of the debates simply for showing up. Stein told Democracy Now!s Amy Goodman that she was then sent to a dark site, surrounded by 16 Secret Service and police, handcuffed tightly to metal chairs for about eight hours, until the crowds had gone home. Why? They were afraid that word would get out that people actually have a choice that reflects their deeply held beliefs and values.

 

The League of Women Voters ran the presidential debates through the 1984 election. In 1987, the Republican and Democratic parties created the Commission on Presidential Debates to set rules to exclude third parties and independents from the debates. The Commission controls every aspect of the debate the questions, the audience and the press. But although the League was invited to sponsor the 1988 debate, it pulled out due to complex rules and restrictions, stating the League had no intention of becoming an accessory to the hoodwinking of the American public and calling it a fraud.

 

The Commission on Presidential Debates is, Stein informed Smiley, a front group for the Democratic and Republican parties, noting, 50 percent of Americans dont identify as Republican or Democratic. But, she observed, half the delegates at the conventions are superdelegates not accountable to voters. Thus, she said, they wont let Sanders be nominated. The Democratic Party, according to Stein, continues to march to the right and become more of a corporatist party, more of an imperialist party, more of a militarist party.

 

The Commission allows only those candidates who demonstrate at least 15 percent support in the polls. But Stein noted on RT you cant get to 15 percent without corporate sponsorship. The Republican and Democratic parties, she added, are sponsored by big banks, fossil fuels, and war profiteers.

 

The Green Party has joined the Libertarian Party and Level the Playing Field, the successor group to Americans Elect, in lawsuits seeking to open the debates. They are suing the Federal Election Commission and the Commission on Presidential Debates, alleging First Amendment and antitrust violations.

 

We would do well to heed the admonition of John Adams: There is nothing which I dread so much as a division of the republic into two great parties, each arranged under its leader, and concerting measures in opposition to each other. This, in my humble apprehension, is to be dreaded as the greatest political evil under our Constitution.

 

Marjorie Cohn is a professor at Thomas Jefferson School of Law, former president of the National Lawyers Guild, and deputy secretary general of the International Association of Democratic Lawyers. Her most recent book is Drones and Targeted Killing: Legal, Moral, and Geopolitical Issues.

 

 Seewww.marjoriecohn.com.

 

The original source of this article is Truthout

 

Copyright © Marjorie Cohn, Truthout, 2015

 

民主党は米大統領選挙で進歩的選択を提供するか?「バーニー・サンダースの外交政策はタカ派の外交政策と似ている」

 

 

 

マージョリー・コーン

 

グローバル・リサーチ 2015.10.12

 

トゥルースアウト 2015.10.10

 

2016年の大統領選挙は1年先だがメディアは立候補者について(つまり共和党と民主党だけだれ)喧しい。CBS放送のスティーブン・コルバートが18人の立候補者たちの合成写真におどけてポーズを取ったとき、グリー・パーティの立候補者ジル・スタイン博士はその写真から外されていた。デモクラシー・ナウやPBS(公共放送サービス)やRTRussia Today)ニュースだけが博士の優れた特集をしている。

 

 

進歩派にはどんな選択肢があるのか。

 

ヒラリー・クリントンは有望株としてスタートした。彼女は女性の選択権(人工中絶)を支持し、最近は結婚の平等(同性婚)を支持して登場した。クリントンは包括的移民改革を支持しているが、同時に国境の警備強化も支援している。ウォルマートの元重役である彼女はウォル・ストリートと結託して、愛国者法に賛成投票をした。クリントンは「フォーカス・グループ(選ばれた少人数の代表者)民主党員」と呼ばれてきて、しばしば彼女は世論調査やフォーカス・グループ(定性調査)

が言うことを信じていると批判されてきた。

 

 

20144月、ウィスコンシン州マディソンにて世界的気候変動についてスピーチするジル・スタイン博士(写真:Light Brigading / Flickr

 

 

バーニー・サンダースの外交政策は、両政党タカ派の政策ときわめて似ている。

 

外交問題で、クリントンは一級のタカ派である。ロバート・シェールがTruthdigのサイトに書いたように、「演説でも行動においても、クリントンよりさらにタカ派である共和党員を見つけることはできないだろう。本選挙で彼女はあらゆる軍事的愚行を支えてきた記録を糊塗することは出来ないだろう。その軍事的愚行とはジョージ・W.(ブッシュ)のイラク侵略に関わり、サウジの神権政治に対して不都合な中東世俗独裁者全てを打倒する軍事行動に彼女自身が工作したことである。」

 

 

 

 

シェールは付け加えた。「クリントンはオバマ政権での彼女の在任期間に、しばしば彼女自身の誇らしげな認可によって、閣内で大統領にもっと侵略的であるように圧力をかけたタカ派だった。オバマのドローン虐殺や残忍な空爆が、その地域を不安定化させ、最近ローマ法王が言った「第二次世界大戦以来最悪の難民」という事態を生み出した。

 

 

 

ジョー・バイデンは大統領レースに参加するかどうか考慮中である。彼はクリントンより信頼されている。しかしこの問題に関する彼の立場は彼女ととてもよく似ている。

 

 

一方民主党立候補者のバーニー・サンダースはクリントンの企業献金と互角に戦っているようだ。だから進歩派はクリントンと互角に戦える相手を持ったことになるかもしれない。しかし経済的不平等、雇用、教育、気候変動、移民、同性婚、女性の選択権(人工中絶)、健康保険、監視社会(彼は愛国者法に反対しました)に関するサンダースの立場は、私たちに本格的な変化の期待を与えてくれるが、彼の外交政策は、2大政党のタカ派の政策ときわめて似ている。

 

 

 

 

国内政策と外交政策は分かちがたく結びついているのだ。ジョージW.ブッシュのイラク・アフガン戦争は米国納税者に4兆ドル以上を負担させ、そしてバラク・オバマのイラク、アフガニスタン、シリア、パキスタン、ソマリア、リビア、イェメンの戦争コストは増大し続けている。

 

 

そしてオバマはイスラエルに1日8百万ドル送っている。それはパレスチナの土地を残忍に占拠するための資金提供として使われている。サンダースはイスラエルへの支援継続を支持している。彼はイスラエルによる2014年ガザの虐殺を支持した。国連人権委員会はその虐殺によって2,251人のパレスチナ人が死んだことを実証した。その死者うち1,462人の市民(女性299人と子ども551人)である。負傷したパレスチナ人は11,231人で、そのうち女性が3,540人、子どもが3,436人だった。その大虐殺の結果、子どもたちの10%が一生治らない障害を負うこととなった。また1,500人以上のガザの子どもたちが孤児となった。

 

 

 

サンダースは2003年のイラク侵略に反対投票をしたが、2001年のアフガニスタン軍事力行使に賛成投票をした。

 

国連人権委員会の報告による「イスラエル公式資料」を引用すると、「ロケットや迫撃砲が住民の建物やインフラ設備を爆撃した。その中には学校や住宅を含み、直接市民の財産に損害を与え、その額2,500万ドルにものぼる」と報告された。さらに国連人権委員会によると、全壊半壊を含めて1,800軒の住宅が破壊されたことがわかった。そして電気、水道、衛生設備が使用不能に陥り、73の医療施設と数カ所の野戦病院が損害を受けた。そしてパレスチナ住民の28%が家を追われた。

 

 

 

 

サンダースは2003年のイラク侵略に反対投票をしたが、2001年のアフガニスタン軍事侵攻の承認には賛成投票をした。そして彼はウクライナへの軍事援助やISISに対する空爆を強く押したのだ。

 

 

 

グリーン・パーティ大統領候補ジル・スタインの国内政策はサンダースとさほど変わりはない。しかしスタインは、ユダヤ人でもあるが、イスラエルへの軍事支援に反対している。彼女はPBSでタビス・スマイリーに次ぎのように話している。「その支援は、パレスチナ住民に対して戦争犯罪をしている政府に資金援助することになる。西岸地区への占拠によって人権を侵害し、国際法に違反している」。2012年にスタインがデモクラシー・ナウ!で述べたことは、彼女は「ガザ虐殺に使われる武器に資金援助はしない。我々はイスラエルへの制約を強め、人権や国際法を支持し、占拠を終わらせ、違法な占拠や人種差別を終わらせるために平等な基準を守らせる必要がある」ということである。スタインはまたサウジアラビアやエジプトへの武器供与に反対している。

 

 

 

 

 

一方、サンダースは一貫して軍事優先主義者の立場を保持している。彼はABC Newsで表明したことは「アメリカが世界で最強の軍隊を保持するべきだと私は信じる。我々は他の同盟国と共に活動すべきである。そして人々がアメリカを脅かたり、同盟国を脅かしたり、大量殺戮をしたとき、アメリカは他の諸国と共に軍事的行動を準備するべきである」と言った。

 

 

 

サンダースは、当選するためには強硬路線で話さなければならないことを知っている。結局9.11のテロ攻撃以来、アメリカ政府はアメリカ人を常に恐怖の状態においてきた。実際サンダースは述べた。「我々を攻撃するテロリストたちを追い詰めるためにアフガニスタンで軍事力の使用を私は支持した」と。しかしハイジャッカーは一人もアフガニスタン出身ではなかった。19人中15人はアメリカの密接な同盟国サウジアラビア出身であった。

 

 

 

サンダースはドローンを民間人と「区別して」使用することを支持している。しかしスタインがスマイリーに話したように、オバマもドローンを「区別して」使用していると言っている。ところが非常に多くの無実の人々を殺すことによって、オバマはさらに多くのアメリカの敵をつくりだしてさえいる。

 

 

サンダースはアメリカの3兆円武器計画を支持している。それには物議を醸しているF-35戦闘機を含んでいて、その製造はサンダースの出身地バーモント州に雇用をもたらす。そして彼はシリアでのISISを爆撃するアメリカの行動を支持している。それはシリアでの暴力をさらに悪化させた。

 

 

 

一方スタインはシリアでのアメリカの攻撃を非難した。彼女はRT(Russia Today)の「タカ派ウォッチ」に登場して「終わりなき暴力の連鎖」を永続させるとして反対した。「ISISを生み出した原因をさらに行うことは、ISISの解決にはならない。さらなる爆撃と暴力にいたるこの問題をたどっていくと、・・・それはさらなる暴力を生み出すだけだ」と彼女は述べた。

 

 

 

もしジル・スタインが全国討論に含まれていたなら、他の立候補者は、重要な外交政策問題で公然と批判されるだろう。

 

スタインは外交や国際法や人権に基づいた外交政策を主張している。彼女は「戦争やドローン攻撃を終わらせ、そして少なくとも50%の軍事費削減をして、我が共和国を破産帝国に陥らせている700以上の軍事基地を閉鎖」したいのだ。そして彼女は「人権侵害であるアメリカの軍事支援や武器販売を終わらせ、世界を核廃絶に導くこと」を求めているのだ。

 

 

 

スタインは選挙で勝つチャンスはない。しかし彼女の立場がなぜ重要なのか。彼女はグリーン・パーティの公式立候補者だ。もしスタインの声が全国討論に含まれていたなら、他の立候補者は公の場で批判され、重要な外交政策問題で答えることを余儀なくさせられるだろう。

 

 

 

スタインが2012年に大統領選挙に立候補したとき、彼女はある討論会で「単に現れたというだけ」で拘留された。スタインはデモクラシー・ナウ!のエイミー・グッドマンに語った。彼女は当時「暗闇に追いやられ、16人のシークレット・サービスに囲まれ、群衆が家に帰るまで8時間ぐらい金属製の椅子に座らされ、きつく手錠をかけられた」と。なぜだろう。「彼らは恐れていたのだ。深い信念と価値を反映する選択肢を人々が持つような言葉が実際に出てくることを。」

 

 

 

女性投票者連盟は1984年の選挙で大統領候補者討論会を運営した。1987年に共和党と民主党は第3党を討論から閉め出すためにルール設定をする大統領選討論委員会を作った。その委員会は質問、聴衆、報道など討論に関するあらゆることを管理した。しかし女性投票者連盟が1988年の討論を主催するために招かれたにもかかわらず、複雑な決まりや制限のために手を引いいた。そしてアメリカ国民の目隠しのお飾りになるつもりはなく、討論会を「ペテン」だと連盟は表明した。

 

 

 

 

 

スタインがスマイリーに言うには、大統領選討論委員会は「民主党・共和党のフロント・グループ(隠れ蓑団体)だ。アメリカ人の50%が共和党か民主党か支持を決めていない」そうだ。しかし党大会代議員の半分が投票によらない指名代議員だ。だから彼らはサンダースに指名させないだろう、と彼女は言った。スタインによると「民主党は右派傾向を強めていて、ますます企業政党になり、そして帝国主義政党になり、さらに軍事政党になっている」のだ。

 

 

 

 

大統領選討論委員会は世論調査で少なくとも15%の支持がある立候補者だけを許可している。しかし企業の支援なしには15%を獲得できないとスタインはRTに強調した。共和党と民主党は「大銀行や化石燃料・戦争受益者によって支援されている」と彼女は付け加えた。

 

 

 

グリーン・パーティはリバタリアン党と平等党(Level the Playing Field)と合流した。彼らは、開かれた討論を求める訴訟で「アメリカンズ・エレクト(Americans Elect)」を継承する団体だ。彼らは連邦選挙委員会と大統領選挙討論委員会に、憲法修正第1条と反トラスト法違反で訴訟を起こしている。

 

 

私たちはジョン・アダムズの警告に従うのがいいだろう。「共和国が二大政党に分割され、それぞれの指導者によって統制され、お互いに同じ政策の下で反対し合うほど、私が恐れることはない。私のささやかな理解では、これは我が憲法下で最大の政治的悪として恐れられるべきことだ。」

 

 

 

マジョリー・コーンはトーマス・ジェファーソン法律学校の教授、全国弁護士協会の代表、国際民主的弁護士協会の副事務長である。彼女の最近の著作は「ドローンと狙われた殺人:法的、道徳的、そして地政学的問題」である。

 

 

 

 Seewww.marjoriecohn.com.

 

The original source of this article is Truthout

 

Copyright © Marjorie Cohn, Truthout, 2015

 (英語原文)

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